今年創業100周年を迎えた、銀座 三笠会館
その本店にある「揚州名菜 秦淮春」のお茶会へ。
20年ほど前の在職中に
揚州料理という 深くて美しくて優しい
まったく知らなかった食文化を教えていただいた場所。
その後「食養生」へと導いてもらった場所でもあります。
料理長の外崎さんは、16歳で単身揚州へ渡った凄腕料理人でありながら、中国茶をこよなく愛する茶人でもある方。
そんな外崎さんが、ずっとやりたかったかたちが、このお茶会なんだな…と、想いが伝わってきました。
料理にあわせてお茶を出すのではなく、お茶を楽しむための料理。そして、相棒のこれまた凄腕点心師、陸さんの愛らしく繊細な点心。ああ、満足!
と思ったらここからが本番で、照明を落とした別室でのお茶時間。「品茶」といって、心静かにお茶と向き合うひとときです。
自ら料理でもてなし、居住まいをととのえて、今度はお茶でもてなす。
そんなことができる料理人は、なかなか居ないだろうし、
それを涼しげにやってのける胆力にも感嘆しました。
外の蒸し暑さを忘れて、お茶を通じて自分や人と向き合う、
心豊かな時間をいただきました。
湘南料理塾のおでかけ企画も、またご相談したいなぁ。